映画レビュー『ヒットマンズ・レクイエム』ブラックジョークが良い薬味になっている異色のストーリー性のある映画
ヒットマンズ・レクイエム【原題:In Bruges】
こんな人におすすめ!
- 万人に受ける映画じゃなく、攻めている映画が好き
- ブラックコメディはOK
- イギリスの皮肉な笑いが好き
- あらゆる差別・偏見を「笑い・ジョーク」と受け取れる
- 中世ヨーロッパの街並みが好き
- グロテスクなシーンは少しあっても平気
- ストーリー性のある映画が好き
- 男の筋を通す話が好き
こんな人は見ない方がよい!
- ブラックジョークが苦手
- 身体的チャレンジのある人を笑いのネタにするのは苦手
- 国や肌の色の差別的な発言は許せない
- グロテスクなシーンが苦手
- 汚い言葉は聞きたくない
- ハッピーエンドが見たい
あらすじ
とある仕事を終えた殺し屋レイ(コリン・ファレル)と同僚(ブレンダン・グリーソン)がボス(レイフ・ファインズ)の指令で中世ヨーロッパの美しい町・ベルギーのブルージュに滞在することに。レイの犯した罪を理由にその同僚はボスから「レイを消せ」という命を受ける。同僚がレイを殺そうとしたとき・・・物語が展開する。
感想
アクションブラックコメディの部類と思います。
ただのおふざけコメディではなく、ストーリーがしっかりとあります。非常にシリアスな題材を話の根幹として据えていることから、ブラックなジョークくらいでしか笑えないと思います。また、おとぎ話に出てくるような美しい街並みは、刺激的なストーリーをソフトにしてくれており、芸術的です。通常なら単に暗い映画になって終了してしまうような内容を、時に笑いながら、飽きることのない展開で楽しませてくれます。見終わった後は、何とも言えない感覚に襲われます。
個人的にはイギリスの助長で皮肉な笑いが随所に散りばめられていておもしろかったです。英語がわからないと理解できない笑いがあり、わかると嬉しくなります。字幕だけでは笑いが理解できません。
また、立場や環境によって笑えない人たちも多いと予想できるくらい、攻めている映画です。