オンライン英会話のメリットとデメリット。5年以上受講してわかったこと
オンライン英会話と通学するタイプの英会話スクール、結局どっちがいいのか今から英会話を始める場合は必ず悩んでしまいますよね。
個人的にはわたしの状態だとオンライン英会話がおススメです。
でもその人の状況によって変わるので、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
オンライン英会話と英会話スクール、結局どっちがいい
まずはオンライン英会話のメリットとデメリットを説明します。
オンライン英会話のメリット
- 安い
- いつでもできる
- どこでもできる
オンライン英会話は安い
まず金額的な点でいうと、オンライン英会話にとって異なりますが、概して通学タイプの英会話スクールでは比較にならないほどオンライン英会話の方が安いです。
ただし、ネイティブメインのオンライン英会話などは高かったりします。
オンライン英会話はいつでもできる
主婦さん、サラリーパーソン、看護師さん、美容師さんなどそれぞれ生活サイクルが違いますよね。
オンライン英会話はサービス次第では24時間いつでも受講可能な環境が整っています。
というのも講師のいる国は日本と時差があるため、こちらの夜中は講師の国の朝や昼だったりします。
そのため、よるの11時とか、朝の5時とかでも英会話のレッスンを受講可能です。
また、DMM英会話などは予約しても30分前までにキャンセルすればOKなので、かなり柔軟に受けることができます。
オンライン英会話はどこでもできる
オンライン英会話はパソコンもしくはスマホとサービスを利用するためのインターネット環境、そしてアプリ(スカイプとか)があれば利用可能です。
通学する必要がない分、
- 家でも
- スタバでも
- 会社でも
- 車の中でも
- 公園でも
- 出張先でも
できます。
つまり、文字通りどこでも英会話のレッスンが受けられます。
オンライン英会話のデメリット
- 教師の質がバラバラ
- 安いので適当に済ましてしまう
- 拘束力がない
オンライン英会話の教師の質はバラバラ
これはあくまで一般的な話ではありますが、ほとんどの格安オンライン英会話では教師のレベル差がかなり大きいです。
利用者の口コミをシステムに組み込んだりしてレベルの低い教師が選ばれにくいように改善していたりするオンライン英会話もあります。
また、全員TESOL(英語教授法)資格保有者というオンライン英会話もあるため、一概にはいえませんが、教師の質が高いオンライン英会話は通学タイプの英会話スクールと価格差がなくなり、メリットが減ります。
オンライン英会話は安いので適当に受講してしまう
「安いから」という理由でサボってしまいがちな人がいます。
安いことを理由にしてしまう人には向かないということですが、これは性格ではなく、考え方の問題です。
目的を忘れない工夫をしたり、リーズナブルだからこそ受講することでお得感を感じられるように考え方を変えていく必要があります。
それができない人は、オンライン英会話はおススメできません。
オンライン英会話は拘束力なし
上にも関連しますが、安い上にどこでもいつでも受けることができるため、先延ばしにする人はオンライン英会話を契約しても受講しないということが発生します。
自分でやろうとする意志のチカラが必要になります。
おわりに
個人的にはやっぱりDMM英会話が一番かなと思います。
講師の質はバラバラですが、下の方法で質の悪い先生を排除することができるからです。
DMM英会話の人気講師については、DMM英会話の人気講師の絞り方が参考になります。
DMM英会話は休会もすぐにできるので、オンライン英会話をまずははじめてみたいという人にもおススメできますね。
フィリピン人好きであれば、レアジョブですね。
【習慣化する方法】英語学習が劇的に変化するおすすめ
モチベーションに頼らず英語学習することが、英語力向上に最も良い方法であることを前回の記事で説明しました。
今回は、英語学習を習慣化する方法でおすすめを紹介します。
英語学習を習慣化するおすすめ方法
すでにある習慣と紐づける
すでにしている習慣があると思います。
例えば、
- 朝起きて必ず服を着替えてから朝ごはんを食べるとか
- 通勤電車でスマホで漫画を読むとか
- お風呂からあがったらすぐにパソコンをつけるとか
それらの習慣はもう無意識的にやっていることです。
新しい習慣を作るのは、止まっている車を腕で押して動かそうとしているようなもので、なかなか動けないです。
でも、すでに動いている車に乗っかる形なら、もう動いているから後はそれに合わせるだけになります。
習慣も同じですでにしている習慣にくっつけて英語学習することで、簡単に取り入れることができます。
どれでもいいです。
まずは自分の習慣を洗い出してみてください。
そして、その習慣と結び付けてください。
朝が苦手な人は昼や夜、通勤時間などに英語学習を取り入れればOKです。
逆夜はすぐに眠たくなったり、疲れてしまう方は、朝少しだけ早く起きる工夫をすれば時間がつくれます。
すでにある習慣と紐づけましょう。
17日間つづける
次に習慣化するためには継続が必要になります。
よく言われるのは、「3」のつく数字で習慣が止まると言われています。
3日、3週間、3カ月。
これらの壁を超えることで、継続できると。
ただし、Emily Guy Birken氏いわく「2週間」以上継続した17日目あたりから、人はある行動の新鮮さを失うと言われています。
言い換えると、習慣化して「辛さ」をなくすためには、17日間継続することが重要だということです。
毎日ではなく、週5日に目標を設定する
これは、通勤や通学している人向けというわけではなく、主婦など多くの人におススメです。
毎日ではなく、週5日に目標を設定することで、土日は別の行動をすることができてリフレッシュになります。
月曜になったらこれをするとスイッチが入るようになり、休憩をはさんでいる分持続しやすくなります。
また、「継続しないと」といったストレスもたまりにくいのでおススメです。
小さな変化から始める
英語学習と一口に言っても最初は5分とかでOKです。
最初から1時間とかでやると、3日坊主になる可能性が高まります。
習慣化したいものほど小さく始めましょう。
すぐにできるようにする
人は取り掛かるものに20秒以上かかることは、習慣化しないことが研究で明らかにされています。
習慣化したくないもの(お酒やタバコなど)は遠くにおいたりするとこの原理を活用できます。
そして、英語学習はすぐに取り組めるように、近くにおいてすぐ始められるようにすることで、習慣化に大きく近づきます。
まとめ
- すでにある習慣と紐づける
- 17日間以上継続すること
- 毎日ではなく、週5日に目標を設定する
- 小さな変化から始める
- すぐにできるようにする
以上、シンプルですが、シンプルだからこそ継続できるというものです。
シンプルだからこそ、今の習慣が出来上がっています。
さっそく小さく、できることから始めてみましょう。
【ビジネス英語プレゼン本】まとめ
ビジネスで英語によるプレゼンテーションをする必要があるあなたにおすすめの本を紹介します。
1.プレゼンビジネス英単語・フレーズが満載の本
こんな人におすすめ!
- プレゼンテーションで使用する英単語・フレーズ・言い回しを知りたい方
- 英語によるプレゼンテーションをすることになったが、何から手をつけたらよいかわからない方
- ビジネス現場で英語によるプレゼンテーションをする方
ポイント
- ビジネス英語プレゼンテーションで必要な単語、フレーズが簡潔にわかりやすく網羅されています。
- 一般的なプレゼンテーションの流れが説明されており、それを参考にプレゼンテーションのストーリーを組み立てることができます。
- 効果的で基本的なスライドについても説明があります。スライドに何をどう記載すべきかという基本的なスライド作成時のコツが学べます。
英語プレゼンハンドブックは、とにかく、プレゼンテーションの最初から最後まで必要であろうフレーズがきっちり網羅されています。ハンドブックサイズですが、これ一冊で9割賄えるくらいの情報量があります。
初級者、中級者の英語学習者でかつプレゼンテーションの機会がある方は、辞書代わりに単語や言い回しを調べて応用する、という使い方ができます。また一般的なプレゼンテーションの流れ(導入~本論~結論)に沿って多数のフレーズが紹介されており、その構成をマネしてストーリーを組み立てることで、論理的でわかりやすいプレゼンテーションの骨格が作れるようになります。
手元に置いておきたい一冊です。
より詳しいレビューを知りたい場合は、以下の記事をご参考ください。
2.理科系のための実践英語プレゼンテーション
こんな人におすすめ!
- 研究者・技術職・製造業に努めている営業、資材調達、マーケティング担当者
- ビジネスで英語プレゼンテーションをする英語中級レベルの方
- 具体的なプレゼンテーション例からヒントを得たい方
ポイント
- 研究者だけではなく、モノづくりに関わるビジネスでも役に立つ英単語・フレーズが満載です。
- フレーズの背景の説明があり、深い知識を得られます。
- 質疑応答のときの実践的なテクニックの紹介があります。
「理科系のための実践英語プレゼンテーション」は、国際会議でのプレゼンを想定した本ですが、研究者だけではなく、製造業などビジネスでも役に立つ情報が満載です。
研究者の発表時のプレゼンテーションを実例としているだけあって、技術的なプレゼンテーション内容となっています。突っ込んだ技術的な内容を盛り込んだプレゼンテーションをする必要のあるモノづくり関係者にとっても応用できる単語・フレーズが多数紹介されています。
また、本書の良いところは、プレゼンテーションでなぜそのフレーズが選ばれるのかという理由を知ることができる点です。主に米国にてどのようなニュアンスがあるのかといった深い説明があります。
質疑応答は英語が不十分だと嫌なものですが、その中でも、質問に答えられないときの切り抜け方の具体例があり、そのまま覚えて応用できるようにしたいフレーズが紹介されています。
プレゼンテーション前に、よりよい準備ができるようになるでしょう。
3.スライド作成のデザインを考えるなら
言葉と絵のバイリンガルになろう
絵を一つの言語として捉える必要のあるくらい、奥の深いものだと学ばせてくれます。
こんな人におすすめ!
- プレゼンテーションの資料作成の仕方に悩んでいる方
- なんかうまくスライドが作成できないという方
- デザインの原則から応用したいという方
「なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉」はプレゼンテーションの資料作成の本ではありません。
しかし、デザインの 原則を教えてくれるので、文字を生み出す全ての人に関係があります。
伝わるように資料を作成するにはどうしたらよいのかという視点はスライド作成時に最も要求されるものであり、この本はそこをどの角度から考えたらよいか教えてくれます。
一つの言語を習得するように、デザインの全てを習得するにはかなり時間がかかると思われます。
しかし、確かな知識を身に着けて、小手先だけではない奥深くまで計算された伝えるための資料を作成できれば、それは長期的な財産となります。
一つ一つを学び取り入れて、デザインという言語の「Hello」から始めてみるよいきっかけなります。
言語学習と同じで、ある特定の分野に絞って覚えて使用していくと言語習得ペースが速まるように、自分の行うプレゼンテーションを意識しながら読むと、視点が明確になり、どう応用できるか、具体的に取り入れることができます。
4.英語スライドの見本を参考にするなら
こんな人におすすめ!
- 英語のプレゼンテーションをする
- 冴えないプレゼンテーションスライドを改善したい
- デザイナーではない
「シンプルでよく効く資料作成の原則 - コンテンツとデザインからプレゼンを変える-」は、デザインに深く影響を及ぼすプレゼンテーションの内容自体を4つ原則に従って見直してから、スライドデザインの4原則に進むよう勧められています。
至極まっとうな意見であり、簡潔な説明とたくさんの例題が参考になります。
また、例題のスライドは英語スライドです。
5.プレゼン内容をより洗練させるなら
こんな人におすすめ!
- プレゼンテーションの準備がなんとなくしかわからない
- 読ませるスライドを作成している
- プレゼンテーション中の話し方で意識するポイントがわからない
英語に関係する本ではありません。
全てのプレゼンターが押さえておきたいポイントが書かれています。
スライドが上手でも、言ってる意味がわからなかったら、大変悲惨なことになります。
「図解&事例で学ぶプレゼンの教科書」は、プレゼンテーションの最初から最後までの改善すべき「コツ」だけを抽出して簡潔に書かれている本です。
さらっと読めてしまうため、プレゼン本番までに何度か読み返すことで、よりよい効果を得られるでしょう。
書評『図解&事例で学ぶプレゼンの教科書』 相手を動かすことがプレゼンテーションの目的である
僕は英語でプレゼンテーションをする機会が多いのですが、その中でもプレゼンテーションの基本を教えてくれたのがこの一冊です。基本的に書かれている内容は他の本と似ています。しかし、読みやすさはピカイチです。
プレゼンテーションのいろはが載っている本書は、さくっと読めるので、本番でとんでもないヘマをしてしまわないように準備段階で復習しておきたい一冊です。
こんな人におすすめ
- プレゼンテーションの準備がなんとなくしかわからない
- 読ませるスライドを作成している
- プレゼンテーション中の話し方で意識するポイントがわからない
該当する場合、おそらく悲惨なプレゼンテーションをしているかもしれません。プレゼンテーションが下手だというのは「できないやつ」レッテルを張られてしまいます。特に営業、広報担当者はしっかりとした知識を吸収して、悲惨な事態を回避しましょう。
著者経歴
日本マイクロソフト株式会社、エバンジェリスト、の常務執行役員を務め、オラクルにてエバンじゃリストとして従事された方。日経BP社から「世界を元気にする100人」に選出された「IT伝道師」です。
ポイント
「相手を動かす」ためのプレゼンテーション
プレゼンテーションをする最大の目的は、伝えるだけではなく、相手を動かすことにある。どうやったら相手が動くのかについてブレイクダウンして考えようというのが本書の趣旨です。
「相手が動く」というのは、例えば「新商品を紹介」する場合、最終目標は商品を紹介して伝われば成功ではなく、新商品を買ってもらって成功とするということです。
その最終目標のためのブレイクダウン方法が紹介されています。ホラーストーリーで提案する、プレゼンテーションのタイトルにこだわるなど、すべてが相手を動かすために考えることが重要だと認識させられます。
4つのなぜを解決する合意形成が聞く気にさせる
相手を動かすためには、すべてが本論ではいけないということです。
3:7の割合、3割が合意形成、7割が本題を構成することで、合意形成をさりげなく築くことで相手を聞く気にさせるというのは参考になりました。これはプレゼンテーションだけでなく、交渉事すべてに通ずるものだと思います。
4つの合意形成
- なぜこの話を聞かなければならないのか
- なぜこの話が重要なのか
- なぜ私から聞かなければならないのか
- なぜあなたが聞かなければならないのか
このプロセスを飛ばしてしまうと、独りよがりで、押し売りされた感が残るプレゼンテーションとなってしまう恐れがあります。
ホラーストーリーで考える
ストーリー展開として、典型的には2つの構成方法があります。
サクセスストーリーとホラーストーリーです。
サクセスストーリーは、成功体験をいくつか語ることです。
例えば、
本書を読むことで、プレゼンの基本が身に付き、本番で大成功しました。
この場合、本を読めば知識が着くことはだれでも知っていることですし、成功体験は共感を呼びづらいです。
プレゼンテーションで重要な点は、相手の悩みを解決することです。
ホラーストーリーは、これがないとこんな状況に陥ってしまうということを説明します。
例えば、
闇雲にプレゼンテーションをすると相手の関心を引けないだけでなく、不快な思いをさせてしまいます。さらに、本来の目的である商品も売れず、ご自身の評価を下げることにつながる可能性があります。だからおすすめなのが、本書です。
この場合、なぜ必要なのかを伝え、解決策として提案できます。それが共感を呼ぶコツです。
人を動かすスライドとは
わかりやすいスライド作成の具体的なコツが多数記載されています。空白でインパクトを創る、数字を強調する方法、フォント選びにグラフのトレンドについてなどです。
魅力的な話し方・立ち振る舞い
腹式呼吸の仕方、動きながら話す理由、手の動かし方、視線の注意点など、これらは、ぶっつけ本番では間違いなくできません。練習する必要があるでしょう。
まとめ
「相手を動かす」ためのプレゼンテーションをするために、振る舞い、話し方、スライド、ストーリー作りまで一貫して説明されています。図解が多く、明快でサクッと読めます。
相手の問題を解決する提案ができるプレゼンターとなる指南書です。
【無料】Youtubeで見れるGaba G Style English シチュエーション別英会話
Gaba G Style English シチュエーション別英会話は元々ポッドキャストというiTunesの一つの番組でやっているマンツーマン英会話専門のGabaのサービスです。
それがYoutubeでも配信が開始されたようです。
どんなサービスかというと、ビジネス上の会話においてある一つの場面を取り上げ、ロールプレイで実践して、その後そのフレーズについて解説してくれる番組です。
同僚との会話、上司や部下との会話での気の利いたひとことを学ぶことができます。
たとえば、「出不精なんです」、「自分に正直な進路を選びなよ」、「新アプリ、今すぐ導入しないと乗り遅れます」など、日本語から英語に訳す際に、「ん?なんていうの?」となるようなフレーズを学ぶことができます。ありがたいことに、そのフレーズの派生語、派生フレーズも同時に教えてくれるので、知識が深まり覚えやすいです。
さらにおもしろいのが、演技しているのはGabaの実際の先生たちです。
僕は梅田校に通っておりましたが、残念ながら出演した先生はみたことがありません・・・別に構いませんが・・・
実はiTunesで購読していましたが、ポッドキャスト自体使わなくなり、このGaba G Style English シチュエーション別英会話からも遠ざかっておりました。
Youtubeは毎日見ていますので、また見てみようかなと思いました。
硬い感じではなく、ほんわかした雰囲気の番組です。
とても無料の内容とは思えない力の入りっぷりですので、見てみる価値があると思います。
書評『学校じゃ教えてくれない まとめる技術』 図で考えるアウトプット術
本書は、あらゆる文書する、というよりビジネスで報告書や企画書を書く場合に応用できる内容です。
情報のインプットの仕方、その情報のまとめ方、アウトプットの仕方の3つの段階に分けて、図解を利用する文書の作り方を説明しています。
こんな人におすすめ
- 深く掘り下げた文章が書けない
- まとめるのが苦手
- 文章が読みにくいと悩んでいる
著者経歴
横河電機株式会社,横河グラフィックアーツ株式会社を経て,
2003年にビジネスコミュニケーションスキル研究所を設立。
ビジネスにおけるテクニカルコミュニケーション分野,
ビジュアルコミュニケーション分野の研究・教育を実践中。
ビジネス関連の文章作成関連本を多数出版されています。
インプット・プロセス・アウトプットの3段階を改善すると文章が読みやすくなる
インプットというのは、情報収集段階のやり方です。具体的にはメモの取り方を解説しています。
プロセスというのは、インプットで得た情報の整理作業のことです。主に目次作りを解説しています。
アウトプットというのは、目次から文章へ展開することです。段落・文・レイアウトの技術について解説しています。
インプットは図解メモですっきりはっきり
例えば、工場見学に行ってもしくは、商談に行って報告書を書く、セミナーに行って企画書を書く場合、メモをどれだけ詳しく書けるかで最終的なアウトプットの質が変わってきます。そのメモを取る作業をよく早く、かつ後で見返したときにすっと理解できる方法を図解を利用する方法で説明しています。自分なりに図解(△、◎、>など)を使用してメモをとっていく方法です。
例えば、
◎=重要、△=検討を要する、>左側が大事など
本書より
他にもたくさんの例が挙げられていて、図解メモを習得すれば、情報整理が格段に速くなりそうです。
プロセスの目次作りは2パターン
ボトムアップは情報をメモしたものから整理して、最終的に言いたいことを考えていくやり方です。
トップダウンは伝える内容が決まっている場合です。
ボトムアップの場合
ボトムアップは、以下の流れです。
- インプットで得たメモをグループ化する
- そのグループに名前を付けます(ラベル化)
- 整理する
これで、文章の流れができます。
トップダウンの場合
トップダウンは、基本的は流れは上記と同じですが、伝える内容が決まっているのでそこからブレイクダウンしていきます。
例えば、アイデアをブレーンストーミングして出した場合で説明します。
目的:自分の好きなことを紹介する
まず、自分の好きなことをブレイクダウンします。
コーヒー、ワイン、英語、将棋、読書、犬、猫、動物、紅茶、ジンジャエール、カレー、ラーメン、スノボー、旅行、
1.情報をグループ化する
コーヒー、ワイン、紅茶、ジンジャエール、
カレー、ラーメン、
スノボー、旅行、将棋、読書、
犬、猫、
2.そのグループに名前を付けます(ラベル化)
飲み物→コーヒー、ワイン、紅茶、ジンジャエール、
食べ物→カレー、ラーメン、
娯楽→スノボー、旅行、将棋、読書、
動物→犬、猫、
3.整理する
飲食として飲み物グループと食べ物グループを説明する。
余暇時間の過ごし方として娯楽グループと動物グループを説明する。
アウトプットも図やグラフを効果的に利用しよう
プロセスで整理した情報を具体的に文章化していく作業です。段落の注意点、文の技術などはまとめられています。その際、図やグラフ(Microsoft Word)のSmart Artのような図解を利用する方法を説明しています。
まとめ
インプットで図解を利用することでより早くかつわかりやすく情報を整理します。
プロセスにて目次を作成します。アウトプットで目次から文章へ展開します。各段階で図解を利用する方法を説明しており、それが情報整理とわかりやすい文章の肝になります。
感想
すっきりまとめられすぎている印象が強いです。文の技術の説明で「必要な主語を省略しない」というコツの伝授がありました。しかし、例題がなく、私のような稚拙な文章を書く人にとっての問題は、どれが必要でどれが不必要なのかがわからないということです。例題がない分さらっと読めます。しかし、私レベルのど素人には応用が難しい内容かもしれません。
書評『ノンデザイナーズ・デザインブック』シンプルでよく効く資料作成の原則
本書は英語プレゼンテーションのための本ではないのですが、原書『Non-Designer's Presentation Book, The』の翻訳本なので、スライドの例は英語です。
そもそもデジタルのスライドが必要あるのか、それが伝えるために本当に最適方法かという根の部分から掘り下げて考えさせてくれます。
大きい会場ならスクリーンが見にくい場合があるので、プリントアウト資料を使う。そうすれば、メモをとって持ち帰ることができる。
少人数なら黒板とプリントアウト資料を補助で使った方がより参加型の臨場感あるプレゼンテーションができるなど。
それらを踏まえたうえで、本当に必要ならスライドを作成しましょう、というスタンスです。スライドがメインなのではなく、あくまで話し手自身がメインでその補助としての資料作成の仕方が書かれています。
こんな人におすすめ!
- 英語のプレゼンテーションをする
- 冴えないプレゼンテーションスライドを改善したい
- デザイナーではない
著者経歴
本書はRobin Williamsさんの翻訳本です。デザイン、タイポグラフィ、Mac、Webなどの分野で学校、カンファレンス、会社やワークショップなどで講演、プレゼンテーションを数百回行っている方です。彼女がデザインしプロデュースした書籍の多くはベストセラーです。
ポイント
プレゼンテーションのスライド作成に特化している
とにかく例題が豊富です。ビフォーアフター形式でどこをどう改善したか見てわかるように作成されており、理解しやすいです。本書自体がビジュアルが主張を助けている好例といえます。
AppleのKeynoteで説明されているので、MicrosoftのPowerPointを使用の場合は使えないアニメーションの設定などがあります。しかし、ほとんどの部分はどのソフトウェアでも通じるデザインの原則で、すぐに応用できます。(私はPowerPointを使用しています)
コンテンツを最適化するための4原則
プレゼンテーションデザインのコンセプトを考えるために、本書は下記の4つの原則に従って、コンテンツの見直し方が説明されています。
- 明快さ (テキストを短くすることで、デザインの選択肢が増え、聴衆を飽きさせず、あなたの話に集中できるようになる)
- 関連性(ロゴ、背景など不要なものは全て取り除き、プレゼンテーションの内容に必要なもののみ使用する)
- アニメーション(極力少なく使用。注目を引きたいときだけ使用する。どんな場面でアニメーションが効果的か説明しています)
- プロット(ストーリー性のある筋書きの書き方を説明しています)
スライドデザインの4原則
4つのデザインの仕方が説明されています。
- コントラスト(どうすれば関心をひくスライドになるか)
- 反復(どうすればまとまりのあるデザインになるか)
- 整列(どうすれば整理されているように見えるのか)
- 近接(どうすれば情報をグループ化できるか)
また、それらを同時に使用することで、より効果的なスライド作成を実現できると説明しています。
個人的にはコントラストのかけ方と少し変えながら反復するデザインは非常に参考になりました。早速使わせてもらいました。
上記3つ(近接以外)を組み合わせると使ってみるとこんな感じです。
コントラストを利用して文字を浮かび上がらせます。微妙にグラデーションを変えながら、デザインを反復します。メッセージを見てほしいときは、数字を薄くします。スライドのメッセージ及び数字を同一の位置からスタートします。
こういう人には参考にならないかも
- プレゼンテーションスライド以外のデザインを知りたい
- PowerPointの効果的なアニメーションが知りたい
- 和訳本が嫌いだ
本ですべきではないギャグがたまに記載されており、またそのまま和訳されているため、笑えないです。私はその点だけとてもいらいらしました。
本書はAppleのKeynoteを例にして説明しているので、紹介されているアニメーションはPowerPointにないものでした。なので、PowerPointのアニメーションを学びたい場合は、本書は向きません。
まとめ
デザイナーではない人のために書かれたプレゼンテーションのスライド作成に特化した本です。英語のプレゼンテーション資料を作成する際に、スライドを改善したという方には一読する価値のある本だと思います。